肺炎球菌ワクチン、ヒブワクチン接種再開のお知らせ
2011年4月1日
 3月5日より、小児肺炎球菌ワクチン(プレベナー)およびヒブワクチン(アクトヒブ)の
接種が一時的に見合わせとなっていましたが、3月8日と24日におこなわれた専門家会議
の結果、これら一連の死亡とワクチン接種との間に、現時点では直接的な明確な因果関係
は認められないという結論となりました。 
この結論を受け、厚生労働省としては、これらのワクチン接種に関して安全性上の懸念は
ないと判断、4月1日からワクチン接種の再開が正式に決定されました。

 当院でも4月1日より肺炎球菌ワクチン、ヒブワクチン接種を再開いたしますので、
ご希望の方は窓口までご相談下さい。 なお、肺炎球菌ワクチンの供給は十分で、4月1日
からの接種が可能ですが、
ヒブワクチンに関しては供給が不安定で、どのくらい入荷する
のか現時点では全くわからないため、4月1日の時点ではまだ予約をお受けできません。
4月7日頃にはヒブワクチン接種を再開できるのではないかと思われますが、ワクチン接種
が可能な体制が整いましたら、再度、このホームページ上でお知らせしますので、定期的
なチェックをしていただき、予約して頂くようお願いいたします。


 免疫を持たない乳幼児にとって、肺炎球菌、インフルエンザ菌b(ヒブ)による重症感染
症は致命的になる可能性が高く、いつ、誰に起こるか予測もできません。 実際当院でも、
ワクチン接種が一時見合わせになっていたこの1ヶ月の間で、肺炎球菌による重症感染症
を2例経験しました。 これらを防ぐにはワクチン接種しか有効な手段がありません。
当院では、これからも引き続き肺炎球菌ワクチン、ヒブワクチンを積極的にお勧めしていき
たいと思いますが、今後、これらのワクチンの問題点等が指摘された場合は、皆様に正確
にそれらの情報はお伝えしていきますので、ご安心下さい。

 なお、今回の専門家会議では、これらのワクチンの同時接種に関しても、重い副反応の
増加は報告されておらず、 ”特に安全性上の懸念は認められない” という結論になり
ました。 同時接種も全世界では当たりまえに行われており、安全性にも問題はないと
されています。 当院では「短期間に効率的に予防効果を獲得できる」、「受診回数を減ら
すことによってインフルエンザなどの感染症にかかるリスクを減らすことができる」等の
メリットを考え、今後、”同時接種中止”という新たな通達が出されるまでは、原則として
同時接種をお勧めしていきますが、同時接種に対してご不安のある方に対しては単独接種
で対応いたしますので、スタッフあるいは院長までご相談下さい。