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 このたび発生した東日本大震災では多くの方が命を落とされました。 
ここに謹んで、お亡くなりになられた皆様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

 命を落とされた方々、大切なご家族を亡くされたご遺族の方々、震災により多大な
困難に直面されている方々のことを思うと、本当に心が痛み、言葉もありません。 
また、現在もつらい避難生活を余儀なくされている皆様の事を考えると、自分自身が
こうして普通に、いつもと変わらない生活をしていることさえも心苦しく思います。 

 今、自分にできることとはいったいどんなことだろう? 今回の出来事を前にして、
いろいろと考えました。 同じ医師として、災害地の第一線で頑張っていらっしゃる方も
大勢います。 現地にいない自分がすべき事は、自分の目の前の患者さんに対して、最善
の医療を提供すること。 まずは、それが自分に与えられた一番の役割だと考えました。

 そして、被災地の皆様に対しては、一時的な支援に終わることなく、これからもずっと
継続した支援を行っていくことが大切だと考えました。 そのため、この悲劇を一時の
こととせず、これからも決して忘れないために、そして、被災された皆様に少しでも
役立てていただくために、私個人として、毎日必ず募金をして、それを積み立てて被災者
の方々への義援金にあてる、”毎日募金”をしていくことにしました。

 ひとりひとり、その人の立場に応じてできること、すべきことは違うと思いますし、
みんなが同じ事をする必要はないと思います。 ただ、今回の震災を他人事と考えず、
ひとりひとりが自分自身の事に置き換えて毎日を生活していくという気持ちを共有する
ことは大切なことではないでしょうか。 
 みなさんも、”今、自分にできることはなんだろう・・・”ともう一度問い直してみていただけませんでしょうか。

 被災された皆様も、非常に厳しく困難な状況ではありますが、明日への希望を持ち
続けて、これからもしっかりと前を向いて歩いていって欲しいと思います。

 被災地の1日も早い復興と、被災された皆様が1日も早く以前の生活に戻れるよう、
心からお祈りいたします。
                                 2011年3月

                                             

今、私たちにできること・・・