日本脳炎ワクチンについて

 平成175月に厚労省から『日本脳炎ワクチン接種の積極的勧奨の差し控えについて』
という通達が出されましたが、 これは、『医療機関で ”絶対接種するべきです!!”と強くは勧めないで下さい』という意味で、接種中止や延期という意味ではありません。 
この通達は、日本脳炎ワクチン接種をした人の中で急性散在性脳脊髄炎(ADEM)となった人があり、これが日本脳炎ワクチン接種と関係があったのではないかと考えられた
ためですが、実際は、このADEMは日本脳炎以外のワクチン接種でも報告があり、各種の
ウイルス感染(かぜ)によっておこる可能性のほうが高いと言われています。 
そのため、ワクチンとの因果関係はないとする意見がほとんどです。
 当院では、『ADEMと日本脳炎ワクチン接種の関連性はほとんどない』と考えており、
平成17年の通達後も継続して日本脳炎ワクチン接種をおこなっています。ワクチン接種をご希望の方は、当院にお越しいただき、これらの状況について説明をさせていただ
いた上で接種をおこなっておりますので、窓口でご相談下さい。

2009年11月9日