キッズクリニックうめはら

VPD(=Vaccine Preventable Disease)とは、「ワクチンで防げる病気」の事です。

 現在、日本では定期接種として三種混合ワクチンなどが実施されていますが、日本のワクチン行政は欧米よりかなり遅れていて、日本では有料となる水痘、おたふくワクチンなどは、欧米では公費で無料接種がおこなわれているところがほとんどです。 
 また、新しいワクチンの認可も日本の場合は非常に遅く、肺炎球菌ワクチンは欧米から10年遅れ、ヒブワクチンに至っては20年遅れといった悲惨な状況です。この失われた20年の間に、日本では多くの子ども達が細菌性髄膜炎にかかり、命を落としたり、現在も重い後遺症に苦しんでいます。また、 欧米では導入されているロタウイルスワクチン、不活化ポリオワクチン、A型肝炎ワクチンなども日本ではいまだに認可されていません。 ワクチンに関しては、日本は後進国であり、公費で(無料で)受けられる予防接種のみでは大切なお子様の命を守るには不十分です。 現在、子ども達の命を守るために必要なワクチンを公費で接種できるようにしようといった動きがありますが、法令改正されるにはまだ数年はかかることが予想されます。 無料化になるのを待っていて、もし、これらのVPDに感染し、取り返しのつかないことになったら子ども達やその家族にとってこれ以上不幸なことはありません。 

 当院は、「VPD(ワクチンで防げる病気)を知って、子どもを守ろう。」の会の賛助会員としてこれらの啓蒙活動に関わっていきたいと思います。 ぜひ皆様も、大切な子ども達を守るために、この会のホ−ムペ−ジを見て頂き、VPDの重大さと予防接種の大切さを知って頂ければと思います。


「VPD(ワクチンで防げる病気)を知って、子どもを守ろう。」の会ホームページ(携帯版)

http://www.know-vpd.jp/m/


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