“風邪をひいたと思ったら早めの○○○○”、よくテレビCMで流されていますが本当で
しょうか? 風邪のひきはじめに早く薬を飲めば本当によくなるのでしょうか?
答えはNoです! 市販されている風邪薬は風邪の諸症状(咳・鼻水・発熱など)を楽にする
作用しかないのです。 風邪そのものを治す効果はなく、いくら市販薬を飲んでも風邪は
治らないのです。 たしかに、咳・鼻水などがひどいときにお薬を飲むと多少楽になります。 しかし、これは一時的に症状が楽になっているだけで、風邪が治っているわけではありません。 では、なぜしばらく薬を飲んでいると風邪が治っていくのでしょうか? 答えは、
“自分の体の免疫力で風邪を治している”からです。 確かに市販薬も、症状を緩和する、
本人の不快感を解消するといった意味では十分に意味のあるお薬なので、全く必要ないと
いうわけではないのですが、決して病気を治す力はないということをよく理解してください。 テレビCMはあくまで商業主義で制作されています。 それに踊らされないようにしましょう。市販薬が風邪を治す働きはないということはおわかりいただけたと思いますが、病院で処方されるお薬はどうなのでしょうか? それについては、次回以降お話をしていこうと思い
ます。 どのようなお薬にも一定の頻度で副作用が出現する可能性はあります。 時には
それをわかっていても、お薬を使った方がいい場合もあるのですが、“なるべく不必要なお薬は使用しない”、これが子供たちの健やかな成長にとって必要なことではないかと思います。